社員研修でグループワークを効果的に行う方法｜社員研修ドットコム

社員研修でグループワークやグループディスカッションを効果的に行う方法についてご説明します。これらの研修手法を取り入れると、講義だけの社員研修に比べて、研修内容の理解度がかなり高まります。

社員研修でグループワークを効果的に行う方法

社員研修における重要な研修手法の１つである、グループワークやグループディスカッションの効果的な方法を、7項目に分けて詳しくご説明します。

事前に目的とルールを共有する

社員研修において、グループワークやグループディスカッションを開始する前に、目的とルールを明確に定めて、参加メンバー全員で共有することが大切です。これにより、間違った方向に進むことを防げます。

参加メンバーは目的を理解することで、グループワークやグループ討議の活動に集中しやすくなります。また、ルールを共有することによって円滑なコミュニケーションと協力が促進されます。

参加メンバーの中で役割を決めて、責任を明確にする

グループワークやグループディスカッションを始めるに当たって、グループ内でのリーダーや進行役、書記役などを決めさせるようにします。これにより、円滑な進行が可能になります。

適切なリーダーや進行役を選ぶことで、各メンバーのグループワークやグループディスカッションに対する期待度が高まり、全員の協力を得られて、効果的なグループワークやグループ討議が可能となります。

参加メンバーの発言機会が公平になるように運営する

グループワークやグループディスカッションのリーダーや進行役に選ばれた人の最重要な役割は、参加メンバー全員の発言機会を均等に提供して、公平になるようにすることです。

個々の参加メンバーの意見やアイデアを尊重することで、多様な視点が取り入れられ、より充実したディスカッションが生まれます。リーダーは、発言が途切れたら、発言を要約したり、他のメンバーに発言を求めるなどして、議論を活発化させます。

互いを尊重してコミュニケーションを図れるようにする

グループワークやグループディスカッションでする上で注意すべき点は、参加メンバーが互いを尊重して、積極的なコミュニケーションを図ることです。良好な関係を保つことで、よい成果が得られます。

よい意味での参加メンバー同士の対立はよいのですが、他のメンバーの人格を否定したり、攻撃のための批判などは、リーダーが注意して辞めさせるようにします。困ったときは、最初に決めたルールをもう一度、説明するようにします。

適切な時間管理と進行管理を行う

グループワークやグループディスカッションは、特定の内容に偏ったり、時間切れでまとめきれないことが、よく起こります。そのために、グループワークやグループディスカッションを始める前に、おおまかなスケジュールを決めておくことが大切です。

そして、最初に決めた全体スケジュールにしたがって、各セッションの時間管理をします。セッションごとの進行度合いを見ながら、ワークやディスカッションの速度を速めたり、遅らせたりして進行管理をしていきます。

フレームワークを活用して効率的に進められるようにする

グループワークやグループディスカッションは、意思決定や問題解決を目的として行う場合が多いと思います。その際には、適切なフレームワークを活用すると、効率的に進めることができます。

具体的には、SWOT分析、5Forces、STP分析、VRIO分析などを活用するとよいでしょう。これらのフレームワークを使うことで、グループワークやグループディスカッションをもれなく論理的に進めることが可能となります。

結果発表に対してフィードバックを行う

社員研修において、グループワークやグループディスカッションが終了したら、各グループに結果発表をさせて、講師や他のグループメンバーからコメントをもらうようにします。

結果発表に対するフィードバックを行うことで、参加メンバーは自身の成果や学びを確認できます。結果発表の全体をまとめることで、企業としての、今後の改善点の方向性を見出すことができるでしょう。

まとめ

今回は、グループワークやグループディスカッションを効果的に行う方法についてご説明しました。グループワークやグループディスカッションは非常に効果的な研修手法なのですが、場合によっては誤った方向に進んでしまうリスクがあります。

偏った内容だけを深掘りしたり、会社や上司に対する不満や批判だけが突出すると、せっかくのグループワークやグループディスカッションがマイナスの結果となってしまいます。

グループワークやグループディスカッションをポジティブで建設的な方向に進めるためには、上記でご説明した注意点を守って実施します。不満や批判が語られてもよいのですが、そこで終わらずに、必ず改善策を検討できるようにすることが重要です。