社員研修で財務研修を実施するときの研修内容｜社員研修ドットコム

社員研修で財務研修を実施するときの研修内容についてご説明します。

社員研修で財務研修を実施するときの研修内容

社員研修で財務をテーマにして研修を実施するときには、どのような研修内容を教えたらよいのでしょうか。7項目に分けて詳しくご説明します。

社員研修で財務に関する基礎知識を教える

社員研修では財務研修を行うときは、まず財務に関する基礎知識から教えます。参加メンバーが財務を学ぼうとするときに、財務の基本的な概念と用語を理解していないと、その先に進めないからです。

この項目における具体的な研修内容は、財務諸表（資産負債計算書、損益計算書、キャッシュフロー計算書）の構成要素、会計の原則と基準、財務指標の意味と計算方法、および財務報告などです。

社員研修で財務諸表の分析手法を教える

社員研修では、財務諸表の内容をより深く理解するための分析手法を教えます。なぜならば、財務諸表を読み解いて、適正に分析することは、企業経営を理解して、経営判断をするために不可欠なスキルだからです。

この項目における具体的な研修内容は、財務諸表から会社の健全性、収益性、安定性を評価する方法や、比較分析、垂直分析、水平分析などの分析手法です。これにより、参加メンバーは会社の財務状況を客観的に把握できるようになります。

社員研修で予算策定と予算管理について教える

社員研修では、予算策定と予算管理についての知識とスキルを教えます。予算策定と予算策定は、会社の将来計画を立てる上で重要なスキルとなります。予算策定には、売上予算、生産予算、人件費予算などが含まれます。

この項目における具体的な研修内容は、予算策定の方法、予算と実績の比較による検証、予算の調整方法などです。予算を適切に立てて、管理することにより、会社のリスクを軽減して、無理なく目標達成に向かえるようになります。

社員研修で資金調達と資本構成について教える

社員研修では、資金調達と資本構成について教えます。企業活動とは、極論すると投資と回収のサイクルを回すことです。それゆえ、投資や運営に必要な資金を確保することは、企業経営において、極めて重要な要素となります。

この項目における具体的な研修内容は、借入金と株式発行のメリットとデメリット、適切な資本構成を考える上での基準、財務レバレッジなどです。財務リスクを最小限に抑えながら、資金調達を滞りなく実施することの重要性を学びます。

社員研修で投資評価の手法と指標について教える

社員研修では、投資評価の手法と指標について教えます。企業が成長していくためには、新規事業を積極的に展開していくことが不可欠です。したがって、新規事業プロジェクトにおいて適切な評価手法と指標を理解することは、極めて重要です。

この項目における具体的な研修内容は、正味現在価値（NPV）、内部収益率（IRR）、収益性指数（PI）など、異なる投資評価指標の解釈と計算方法などです。参加メンバーは投資のリスク判断をした上で、投資判断ができるようになります。

社員研修で収益管理とコスト管理について教える

社員研修では、収益管理とコスト管理について教えます。これらは、会社の収益および利益を最大化するための重要な要素となります。また、国際企業では、収益とコストに多大な影響を与える為替リスク管理についても学ぶ必要があります。

この項目における具体的な研修内容は、価格戦略の立て方、収益予測、コスト分類、コスト削減などです。そして、限界貢献度やコストボリューム、利益分析などについても説明します。参加メンバーは会社の利益構造について考える機会を得られます。

社員研修で財務に関する法的リスクについて教える

社員研修では、財務に関する法的リスクについての基礎知識にも触れるようにします。なぜならば、企業の財務活動には、法的な規制や倫理的な観点から遵守すべきルールが存在するからです。これを破ると、企業に多大な損害が生じます。

この項目における具体的な研修内容は、金融商品取引法や会社法、監査基準などの法的要件に関する基礎知識です。また、財務報告の透明性と信頼性を高めるためのコンプライアンスやガバナンスについても学びます。

まとめ

財務研修の範囲は広く奥行も深いので、社員研修で財務研修を実施する場合、一度にすべてを教えることは難しいです。したがって、最初の研修で、広く浅い知識を共有化しておき、継続研修で１つ１つのテーマを深掘りするようにします。

例えば、最後の項目でご説明した「財務に関する法的リスク」については、外部講師として専門の弁護士に依頼して、過去のケーススタディを基に詳しく解説してもらわないと、なかなか理解が深まらないはずです。これだけでも、かなりの時間を要します。

財務研修のすべてを学んだ参加メンバーは、会社の財務状況を適切に評価し、戦略的な意思決定を行うための能力が向上します。また、法的な規制と倫理を遵守し、企業としての信頼性と持続可能性を確保する重要性にも気づくことでしょう。

これらの研修内容を通じて、社員が自社の財務に関する専門知識を身につけ、個々の成長を成し遂げることで、社員研修を受講した社員が、企業の長期的な成功に寄与することが期待されます。