社員研修で仕事の進め方研修を実施するときの研修内容についてご説明します。同じ企業で働いていても、効率的に仕事を進めることができる社員と、できない社員がいます。ボトムアップを図るために、仕事の進め方をきちんと教えることが大切です。
社員研修で仕事の進め方研修を実施するときの研修内容
社員研修で仕事の進め方をテーマに研修を実施するときの研修内容について、7項目に分けて詳しくご説明します。
仕事の進め方研修でタスク管理と優先順位付けを教える
仕事の進め方研修では、最初にタスク管理と優先順位付けを教えます。なぜならば、仕事の進行をスムーズにするためには、社員は日常的なタスクを管理し、優先順位をつけるスキルを身につけることが必要だからです。
研修内容としては、個々のタスクを効率的にこなすためにToDoリストを使用する方法、締め切りや重要度に基づいてタスクの優先順位を設定するスキルなどを学びます。また、カレンダーやプランナーを活用して日程を管理し、タスクを適切な期間に分散させる方法も学びます。
仕事の進め方研修で目標設定と計画策定を教える
仕事の進め方研修では、目標設定と計画策定を教えます。なぜならば、仕事で成功を収めるためには、明確な目標とそれを達成する計画が欠かせないからです。いわゆるPDCA(plan-do-check-act)のサイクルを回すことが大切です。
研修内容としては、SMART(Specific、Measurable、Achievable、Relevant、Time-bound)な目標設定方法を導入し、従業員が具体的で測定可能な目標を設定できるようサポートします。大きな目標を小さなステップに分解し、達成可能なタスクに分割するプロセスも学びます。
仕事の進め方研修でタイムマネジメントを教える
仕事の進め方研修では、タイムマネジメントを教えます。なぜならば、仕事の成果を最大化するためには、時間の効果的な使い方が重要だからです。全員に平等に与えられた時間をいかに効率的に使うかは、極めて重要です。
研修内容としては、時間の浪費要因を特定し、それを最小限に抑える方法を教えます。これには、優先順位の設定、時間の割り当て、中断を減らす方法などが含まれます。個人の作業習慣を改善し、生産性を向上させるための具体的な戦略について理解させます。
仕事の進め方研修でコミュニケーションスキルを教える
仕事の進め方研修では、コミュニケーションスキルを教えます。仕事はチームで行われることが多いので、チームメンバーとのコミュニケーションの取り方、チームでの役割と効果的な協力関係、チーム内外とのコラボレーション、対立解消の方法などを学ぶ必要があります。
研修内容としては、リスニングスキルの向上、クリアな表現能力、適切なコミュニケーションチャネルの選択などに焦点を当てます。同時に、コンフリクトの管理やフィードバックの提供に関するスキルも強化されます。
仕事の進め方研修でプロジェクトマネジメントを教える
仕事の進め方研修では、プロジェクトマネジメントを教えます。硬直化した組織では、課題に適切な対応が難しいために、プロジェクトで問題解決に当たるケースが増えています。それゆえ、プロジェクトで効率的に仕事を進めることは、重要な課題となっています。
研修内容としては、プロジェクトスケジュールの策定、タスクの割り当て、リスクの評価と対策の立案、チームの協力など、プロジェクト管理の基本的な原則を教えます。プロジェクトの成功に向けてタスクの進捗を追跡し、課題を早期に解決する方法も学びます。
仕事の進め方研修で問題解決と意志決定について教える
仕事の進め方研修では、問題解決と意思決定について教えます。仕事とは、問題を発見して解決することであると言ってもよいでしょう。したがって、仕事を効率的に進めるためには、問題解決能力を高めることが不可欠です。
研修内容としては、データを分析して問題の原因を特定し、適切な解決策を見つけるスキルを学びます。また、意思決定フレームワークを使用して、問題解決のための複雑な決定を下す方法についても学びます。
仕事の進め方研修でストレスコントロールを教える
仕事の進め方研修では、ストレスコントロールを教えます。なぜならば、仕事を効率的に進めるためには、社員が心身共に健康であることが不可欠だからです。仕事のストレスは避けられないものですが、その管理方法を習得することは重要です。
研修内容としては、参加メンバーに、ストレスの兆候を認識し、リラクゼーションテクニックやストレス軽減方法を実践する方法を教えます。また、ワークライフバランスの重要性についても理解させ、ストレスの軽減策を組み込んだ日常生活を過ごすように促進します。
まとめ
冒頭でも述べたように、同じ企業で働いている社員の間でも、仕事の進め方にはバラツキがあるのが実態です。企業は、いかにしてこの能力の格差を埋めて、ボトムアップを図るかを真剣に考えることが重要です。
全社員が仕事を効率的に進められるようになるためには、2つの観点が必要であると思います。1つは、仕事の進め方についての基本原則を学ぶことです。基本的な知識とスキルをマスターすることは、改善の前提条件となります。
そして、もう1つは、既に仕事を効率的に進めることができている人のノウハウを、できていない人に教えることです。これは、簡単そうで難しいことです。なぜならば、日常の業務の中では、このような機会は少ないからです。
仕事の進め方研修は、この2つの観点を取り入れて実施することが大切です。つまり、基礎知識とスキルをきちんと教えることと、できている人とできていない人の両方を研修に参加させて、グループディスカッションをさせることです。
参加メンバーについては、あなたはできていない人という烙印を押して、できていない人だけを集めるというのは、マイナス面も大きいので、できている人とできていない人の両方を集めて研修に参加させることが望ましいと考えます。
できている人も、基本原則を学び直すことで、再確認することもあると思いますし、さらなる効率化が進むことが期待できるでしょう。
仕事の進め方研修の内容は、タスク管理と優先順位付け、目標設定と計画策定、タイムマネジメント、コミュニケーションスキル、プロジェクトマネジメント、問題解決と意志決定、ストレスコントロールなどとなります。
これらの要素のほぼすべては、1つ1つが社員研修の独立したテーマとして設定されています。仕事の進め方研修は、それだけ様々な知識とスキルを組み合わせて実施することによって、はじめて成果がでるものということができます。
それゆえ、仕事の進め方研修は、最初にダイジェスト的な研修を行って、その後に1つ1つの要素を、より掘り下げて学ぶ機会を設けることが望ましいと考えます。継続的にチェックして、改善を繰り返すことが必要です。
これらの研修内容を実施することで、社員は仕事をスムーズに進め、プロフェッショナルなスキルを向上させ、組織の目標達成に貢献できるようになると思います。もちろん、これらのスキルは個人的な成長にも寄与し、社員個々のキャリアの発展に役立ちます。
-
社員研修の内容を主なテーマ別に解説する|社員研修ドットコム
社員研修の内容を主なテーマ別に解説します。この記事をご覧になっていただくと、社員研修で実施すべき主なテーマと、そのテーマで教える研修内容についての概要を理解することができます。これから社員研修を企画さ ...
続きを見る