社員研修で若手にキャリア研修を実施するときのポイント|社員研修ドットコム

社員研修で若手にキャリア研修を実施するときのポイントについてご説明します。若手社員に対して、キャリアプランの設計とその遂行方法を教えることは、定着率を高めて長期的に活躍してもらうために、非常に重要です。

社員研修で若手にキャリア研修を実施するときのポイント

キャリアデザイン

社員研修で若手社員を対象にキャリア研修を行うときのポイントを、7項目に分けて詳しくご説明します。

社員研修の前に若手社員の個別ニーズを把握する

社員研修でキャリア研修を実施する前に、若手社員の個別ニーズを把握することが大切です。なぜならば、若手社員は経験やスキルに大きな差があると思われるからです。具体的には、事前アンケートや面談を行います。

キャリア研修を効果的に行うためには、参加メンバー一人ひとりの個別ニーズを把握して、それに応じたカリキュラムを作成することがポイントとなります。参加メンバーの要望やニーズを把握することで、研修のカスタマイズが可能になります。

キャリアビジョンの設定と目標設定をさせる

社員研修でキャリア研修をテーマにする場合、最初にやるべきは、若手社員に自己分析やキャリアマッピングをしてもらって、自らのキャリアビジョンを明確に描かせることです。

その際に、自分の興味や適性、価値観を理解した上で、将来のキャリアビジョンを設定することが大切です。また、長期的な目標設定だけでなく、中期的なキャリアプランや短期的な目標も立て、着実なステップを踏みながら成長していく重要性を学びます。

キャリアデザインに必要なスキルと知識を提示する

キャリア研修では、若手社員には、自己成長を促進するために必要なスキルと知識を提示します。若手社員が描いたキャリアビジョンを実現するためには、どのような専門知識やスキルが必要なのかを理解させるようにします。

例えば、将来的なキャリア形成に役立つリーダーシップスキル、コミュニケーション能力、問題解決能力などの汎用的なスキルがあげられます。そして、自己学習の重要性や効果的な学習方法も教えて、主体的な学びを促進します。

キャリア研修にはグループワークやディスカッションを取り入れる

グループワーク

社員研修でキャリア研修を実施する際には、グループワークやディスカッションを取り入れることも必要です。キャリアデザインは個人作業となりますが、グループワークを取り入れることで、他の社員の意見を聞いて、検証や修正をすることができます。

さらに、参加メンバー同士の交流を促進することで、将来キャリアの実現に必要なチームワークやコミュニケーション能力を向上させることも期待できます。グループワークやコラボレーションを通じて、キャリアデザインを遂行するための新たなアイデアを得ることができます。

キャリアの進路と変化への対応についても説明する

社員研修でキャリア研修を実施するときは、将来のキャリアの変化に対応するための心構えやスキルについても教えることが大切です。現代のビジネスは変化が激しいので、キャリアチェンジが必要なケースも想定できるからです。

若手社員がキャリア形成をしていく上で、柔軟性や適応力が求められます。将来のキャリアに対応するために、自己マネジメントやキャリアの再設計ができなければなりません。変化をチャンスと捉えるポジティブ思考も身につけることが大切です。

若手社員のためにメンターシッププログラムを導入する

若手社員がキャリアデザインに即して成長していくためには、成長をサポートする人材を配置することが重要です。具体的には、経験豊富な上司や先輩、あるいは外部のアドバイザリーをメンターとするメンターシッププログラムを導入するとよいでしょう。

メンターは、若手社員のキャリアゴールに向けて指導やアドバイスを行い、経験や知識を共有することで成長を助けます。メンターシップによって、若手社員は自らの成長に必要なフィードバックを受け取り、より早くキャリアをステップアップすることができます。

フィードバックとフォローアップにより長期的な支援をする

若手社員がキャリアアップしていくためには、定期的なフィードバックが不可欠です。キャリア研修の終了後には、参加メンバーから研修の振り返りの情報を集めて、参加メンバーの満足度および今後の課題を明確にします。

キャリア研修の効果を持続させるためには、研修後のフォローアップが必要です。定期的なフォローアップセッションやサポートを通じて、研修の成果を確認し、参加メンバーがキャリアデザインに即した成長ができるように、企業として長期的な支援を行います。

まとめ

新たな人材を採用したら、新入社員研修を行いますが、それと同等か、それ以上に重要なのが、若手社員を対象としたキャリア研修です。新入社員に対しても、キャリアデザインを描かせることがありますが、まだ漠然としたプランになるはずです。

それに比べて、若手社員になると、ある程度の業務経験を踏まえることで、より明確で現実に即したキャリアデザインを描けるようになります。したがって、若手社員にこそ、キャリア研修が必要なのです。

ただし、若手社員とひとことで括っても、実際には、能力にかなりのバラツキがありますから、一人ひとりの個別ニーズを丁寧に収集して、個別ニーズに応じてキャリアデザインを描くサポートをしなければなりません。

キャリア研修は集合研修として実施することが通常なので、その中で全員に対する講義、グループディスカッション、個人作業およびアドバイスのバランスを考えて、研修カリキュラムを作ることが大切です。

若手社員に長期的に活躍してもらうためには、キャリア研修でキャリアデザインを描いたら終わりではなく、研修後のキャリア形成を遂行していくための、企業としてのサポート体制をしっかり築くことが重要です。

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