社員研修をオンラインで行うときの留意点｜社員研修ドットコム

社員研修をオンラインすなわちeラーニング（e-learning）で行うときの留意点についてご説明します。コロナ禍をきっかけにして、社員研修をオンラインで行いたいというニーズも強まっていると思います。オフライン研修とは異なる特有の留意点があります。

社員研修をオンラインで行うときの留意点

社員研修をオンラインで行うときには、オンライン特有の注意すべき点があります。オンライン研修の留意点について、7項目に分けて詳細にご説明します。

ネットワークが適切に動作するように準備する

社員研修をオンライン研修で実施するためには、講師と参加メンバーが、オンライン研修に必要な準備と設備をしっかり整えておくことが必要です。特に、参加メンバーには適切なデバイスと高速なネット環境が不可欠です。

そして、研修プラットフォームやコミュニケーションツールの使用方法を事前に詳しく説明して、動作を確認しておき、研修当日にトラブルが生じることなく円滑に進められるようにしておくことが大切です。

参加メンバーにインタラクティブな環境を提供する

インタラクティブとは、相互作用を意味する言葉で、ビジネスでは双方向とか対話式などの意味で用いられます。社員研修をオンライン研修で実施する場合には、参加メンバーがアクティブに参加できるようなインタラクティブな環境を提供します。

具体的には、画面共有、グループチャット、ホワイトボードなどのツールや機能を準備します。それにより、参加メンバー同士のディスカッションやグループワークが可能になるようにしておきます。

コンテンツの配信方法を工夫する

社員研修をオンライン研修で実施する場合には、画面越しでも、参加メンバーがコンテンツを無理なく理解できるように、コンテンツの配信方法を工夫することが大切です。

具体的には、長時間のオンラインセッションは集中力の低下につながるので、短いセグメントに分割するようにします。また、ビジュアル要素やインタラクティブ要素を盛り込んで、参加メンバーが興味を持ち続けられるようにすることも必要です。

参加メンバーの学習意欲を高められる内容にする

社員研修をオンライン研修で実施すると、画面越しのために、オフライン研修を受講するよりも、学習意欲が低下したり、持続しない可能性があります。それゆえ、参加メンバーの意欲を高める工夫が必要です。

具体的には、できる限り参加者の関心やニーズに合わせたテーマを選択すること。実践的な演習やケーススタディを活用すること。仕事に直結した内容にすることなどです。講義だけでなく、グループワークを取り入れることも大切です

スケジュール管理と休憩時間の確保を行う

社員研修をオンライン研修で実施する場合には、スケジュール管理と休憩時間の確保が重要です。なぜならば、オフライン研修以上に、オンライン研修では、長時間セッションは参加メンバーに疲労をもたらすからです。

スケジュール管理をしっかり行い、セッションの区切りを明確にして、適切なペースで実行することが大切です。同時に、一定間隔で休憩時間を設けて、参加メンバーがリフレッシュできるようにします。

参加メンバーの疑問や質問に的確に答える

社員研修をオンライン研修で実施すると、画面越しになるために、参加メンバーはオフライン研修よりも研修内容の理解度が劣る可能性があります。それゆえ、参加メンバーのサポートをすることが必要です。

具体的には、講師は画面越しであっても、参加メンバーとできるだけ双方向のコミュニケーションを行うように努め、参加メンバーからの質問時間を設定して、回答するようにします。また、参加メンバーが円滑に進められないときは、助け舟を出すようにします。

テクニカルサポート体制を整えておく

冒頭で、適切なデバイスと高速なネット環境の提供について説明しました。これにより、始まりはスムーズでも、オンライン研修の途中で何等かのシステムトラブルが生じる可能性があります。

社員研修をオンライン研修で行う場合には、インターネット接続やアプリケーショントラブルなどに遭遇したときは、専門スタッフが迅速かつ効果的に対応して、研修の中断や参加メンバーの不満を最小限に防ぐための体制を整えておくようにします。

まとめ

今回は、コロナ禍以降に急激に増えている、社内研修をオンライン研修で実施する場合に、留意すべき点について解説しました。整理すると、大きく２つの課題に分けられると思います。

１つは、ストレスなく円滑に研修を進められるように、高速ネット環境やデバイス、操作方法などを整備しておくこと。ひとことで言えば、環境面の整備です。

もう１つは、画面越しのオンライン研修でも、集中力が途切れずに最後まで興味を持って参加できるように、研修内容やスケジュールを組み立てること。ひとことで言えば、コンテンツと進め方の工夫です。

これらの注意点に留意することで、オンライン研修の効果的な実施が可能となります。参加メンバーの意欲や満足度を高めて、社員研修の成果を最大限に引き出すことができるでしょう。