社員研修に成功法則はある?あるとしたらその内容は?についてご説明します。結論から申し上げると、社員研修には成功するための法則があります。成功法則を遵守することで、より効果的な社員研修を実施し、企業の競争力を向上させることができます。
社員研修に成功法則はある?あるとしたらその内容は?
社員研修を成功させる法則について、その内容を、7項目に分けて詳しくご説明します。
社員研修の成功法則1:研修の目標や目的を明確に伝える
ここからは、社員研修を成功に導くための法則について考えてみます。社員研修の成功法則1は、当たり前のことではありますが、社員研修の目標や目的を明確に定めて、社員研修を実施する前に、参加メンバーに対しても、明確に伝えることです。これが一番重要です。
これから実施すべき社員研修が、何を目指しているのか、企業は参加メンバーに、どのようなスキルや知識を身につけることを期待しているのかを明確に伝えましょう。目標や目的が明確であれば、参加メンバーのモチベーションや参加意欲が高まります。
社員研修の成功法則2:ニーズに合ったカリキュラムを作成する
社員研修の成功法則2は、社員研修の参加メンバーのニーズに合ったカリキュラムを作成することです。社員研修を成功に導くためには、事前にアンケート調査などを取って、参加メンバーの要望を聞き、社員研修を参加メンバーのニーズに合わせてカスタマイズするべきです。
参加メンバーの職務内容やスキルレベルに合わせて、研修効果を高めるために、最適な内容やトピックを選定しましょう。そのためには、社員研修の実施後に、参加メンバーからのフィードバックを集めて、次回の社員研修を実施する際に、積極的に取り入れることも重要です。
社員研修の成功法則3:対話とアクティブラーニングを取り入れる
社員研修の成功法則3は、社員研修を講義形式で実施するだけでなく、参加メンバーとの対話やアクティブラーニングを取り入れることです。複数の研修方法方を取り入れることにより、参加メンバーの社員研修への参画意識を高め、モチベーションを向上させることができます。
具体的には、グループディスカッション、ロールプレイング、ワークショップなどを通じて、参加メンバーが自ら考え、学び、実践する機会をできるだけ提供するようにします。こうすることで、講義で学んだ知識やスキルの理解が深まり、業務に応用しやすくなります。
社員研修の成功法則4:フィードバックと評価を与える
社員研修の成功法則4は、参加メンバーに対して、研修の際中と研修終了後に、適切なフィードバックと評価を与えることです。グループディスカッション、ロールプレイング、ワークショップなどを実施する際には、講師や他メンバーからのフィードバックが不可欠です。
参加メンバーに対しては、その後も、定期的な評価やアセスメントを継続して、受講者自らが成長したことを実感できるようにします。また、フィードバックを受け取る姿勢を養うことも重要です。社員研修には、このような仕組みを設けておくことがとても大切です。
社員研修の成功法則5:ロングタームの視点を持って研修を行う
社員研修の成功法則5は、社員研修を実施する際には、ロングタームの視点を持って研修を行うことです。1回ごとの社員研修が、その場限りで終わらないように、継続研修も含めて、年度ごとなどに、しっかりとした研修プログラム(研修体系)を組み立てることが重要です。
個々の社員研修が、一時的なスキル向上で終わってしまうことなく、社員の長期的な成長とキャリアパスに沿って、意義のある研修になるようにします。そのためには、あらかじめ研修プログラムを作成しておき、定期的なフォローアップ研修を実施することが求められます。
社員研修の成功法則6:全社で研修をサポートする体制を築く
社員研修の法則6は、社員研修に関して、全社で研修をサポートする体制を築くことです。まず、研修の重要性を全社員に理解させて、社員研修に参加することは、重要な業務の一環なのだという認識を持たせることです。経営者が常に研修の重要性を語ることが重要です。
そして、チームメンバーが社員研修に参加している間は、他のメンバーで業務フォローをします。研修から戻ったら、社員研修の成果を最大限に引き出すために、上司や先輩が、受講者が学んだことを実践できるようにサポートします。サポートする組織文化を醸成します。
社員研修の成功法則7:メンタルやワークライフバランスに注意
社員研修の法則7は、参加メンバーのメンタルヘルスやワークライフバランスに注意することです。あまりハードで、参加メンバーに大きな負荷がかかる社員研修は、メンタルやワークライフバランスを破壊してしまう恐れがあります。このような研修は絶対にしてはいけません。
社員研修を実施する際には、参加メンバーのメンタルヘルスに十分な注意を払うようにします。そして、無理なスケジュールや過度な負荷により、ワークライフバランスが崩れないようにします。社員研修によって、これらが壊れると、研修成果も返って損なわれてしまいます。
社員研修に関するロミンガーの法則とは
社員研修の法則というと、ロミンガーの法則を思い浮かべる方が多いかもしれません。これはどんな法則なのでしょうか?実際には、社員研修を成功に導くための法則とは、直接的な関係はないなのですが、念のため、最後にロミンガーの法則について、簡単に触れておきます。
この法則は、米国の人事コンサルタント会社であるロミンガー社が、経営幹部などにリーダーシップを発揮するために有効だった要素の調査を行ったところ、業務経験が70%、薫陶が20%、研修が10%である、という法則が導かれたというものです。
この結果は、極めて当然のことだと考えます。なぜなら、勤務時間の大半は業務を経験しているのであり、その間は上司や先輩と働いているからです。研修は非常に短い時間しか占めていないにもかかわらず、10%の影響は重要な役割を果たしていると評価すべきです。
社員研修を成功法則に則って実施することによるメリット
社員研修を成功法則に則って実施することによって得られるメリットについてご説明します。
研修の失敗の可能性を低減できる
成功法則は、過去の研修やビジネスの失敗から得られた知見に基づいています。これに従うことで、同じ過ちを避け、研修の失敗の可能性を低減できます。過去の経験に学び、それを活かすことで、より効果的かつ効率的な研修を実現できます。
研修内容に最適な講師の選定ができる
成功法則は、成功の鍵となる人物や役割を特定するための指針を提供します。過去の経験から、最適な講師を選定することが可能になります。成功法則にもとづいて講師選定をすることで、参加メンバーは、より有益な知識や経験を得ることができて、満足度が高まります。
研修を実績に基づいて進化させることができる
成功法則に基づく運営は、実績に基づいて進化します。研修の実施後には、参加者からのフィードバックや成果の評価を元に、次回の研修内容や進行方法を改善していくことが期待されます。これにより、研修を行う度に、よりよい研修となり、研修の品質を向上させます。
研修を実践的なアプローチに活かすことができる
成功法則は、研修が実践に役立ったかどうかの検証を踏まえています。したがって、成功法則に則って社員研修を実施することで、参加メンバーが、理論だけでなく実際の業務にも適用可能なスキルや知識を習得できるよう工夫され、実務に直結した内容になります。
時代の変化に対して柔軟性と適応力の確保ができる
成功法則は、時代の変化を乗り越えて作られています。変化する状況や参加メンバーの異なるニーズに対応できるよう、研修の都度、柔軟な進行計画を策定してきました。それゆえ、失敗から得られた教訓を踏まえ、臨機応変に対応することで、研修の成功の可能性が高まります。
まとめ
今回は、社員研修に成功法則はある?あるとしたらその内容は?についてご説明しました。社員研修の法則というと、ロミンガーの法則のこと?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、これは社員研修を成功に導く法則とは、まったく無関係です。
社員研修を成功に導くための法則を7つご説明しました。物事に取り組むときは、常にそうなのですが、過去の経験に基づいて築かれた法則に即して実施すると、成功する確率が高くなります。
社員研修ドットコムでも、これまでに数多くの社員研修を実施した経験がありますので、そこから導かれた成功法則を持っています。今回は、その一端をごく簡単にご説明させていただいた次第です。
あなたの会社が、社員研修を通じて、社員の成長と企業組織の発展を実現するために、これらの法則を活用していただければと思います。
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