社員研修アンケートの目的と作り方について|社員研修ドットコム

社員研修アンケートの目的とアンケートの作り方についてご説明します。社員研修をより効果的に実施するためには、できる限り参加メンバーから社員研修の事前と事後に、アンケートを集めることが重要であると考えます。

社員研修アンケートの目的と作り方について

社員研修アンケート

社員研修アンケートの目的と作り方について、事前アンケートと事後アンケートに分けて、具体的に盛り込むべき項目なども含めて、7項目に分けて詳しくご説明します。

社員研修の事前アンケートの目的

社員研修を実施する前に行う事前アンケートの目的は、大きく2つあります。1つは、参加メンバー自身を知るためです。業務経験やスキルレベルなどの情報を収集します。これにより、社員研修の内容を参加メンバーのレベルに合わせることができます。

もう1つは、参加メンバーの要望を知るためです。参加メンバーが社員研修に参加するに当たって、研修にどのような期待を持っているかを聞いてみます。これにより、参加メンバーは自分の期待を明確化でき、主催者は要望に応える内容にカスタマイズできます。

社員研修の事後アンケートの目的

社員研修の終了後に行う事後アンケートの目的は、大きく3つあります。1つは、研修効果の評価です。参加メンバーの研修後の自己評価や成果、習得したスキルや知識のレベルを分析して、社員研修の成果を定量的または定性的に評価します。

2つめは、フォローアップの必要性の判断です。参加メンバーが研修を受けた後にどのようなサポートやフォローアップが必要かを判断して、研修の内容やフォローアッププログラムを改善したり、追加のサポートを提供したりすることができます。

3つめは、研修の満足度の評価です。研修内容、講師、参加者同士の交流など、さまざまな要素についての評価を収集します。これにより、研修の良かった点や改善点を把握し、今後の研修プログラムの計画や実施に役立てます。

社員研修アンケートの質問の設計(事前・事後)

社員研修アンケートの質問を設計するに当たって、最初にやるべきことは、アンケートの目的の明確化です。つまり、アンケートを実施することによって、どのような情報を得たいのかを明確にしておきます。

社員研修アンケートの質問を設計します。質問は明確で具体的であり、回答が容易に分類できるようにする必要があります。また、オープンエンドの質問や複数選択肢の質問、評価尺度の使用など、適切な種類の質問を組み合わせることも重要です。

社員研修アンケートの配布方法と収集方法(事前・事後)

オンラインでの配布と収集

インターネットの発達により、社員研修アンケートの配布及び収集方法は、様々な方法から選択できるようになりました。例えば、オンラインフォーム、電子メール、インターネット上の調査ツールなどです。

もちろん、印刷物を配布するという方法もあります。特に、社員研修終了後の事後アンケートでは、研修会場で印刷物によるアンケートを配布して、その場で記入してもらって、すぐに回収するという方法が取られることが多いです。

事前アンケートに盛り込むべき項目

社員研修の事前アンケートには、次のような項目を盛り込むようにします。

現状のスキルとニーズについて

この項目では、研修を受ける前の参加メンバーの現在のスキルと、研修によって改善または補完したいニーズを把握します。具体的なスキルや知識の範囲、関心や課題をたずねます。

学習スタイルの理解度について

この項目では、参加メンバーの学習スタイルの理解度と要望を収集します。特に、オンライン研修では、環境の整備度合いや、操作方法の習熟度などについてたずねます。

研修の目標設定について

この項目では、参加メンバーに研修に対する目標を設定してもらいます。参加メンバーが研修を通じて、どんなことを学びたいのか、具体的な目標や期待を設定することを促します。

事後アンケートに盛り込むべき内容

研修内容の理解度について

この項目では、参加メンバーが研修内容をどれだけ理解できたかをたずねます。研修で取り扱ったトピックなどの項目別に理解度を把握して、研修のレベル適合度合いや、研修の効果を評価します。

研修の満足度について

この項目では、参加メンバーが研修に対して、どれだけ満足しているかをたずねます。研修内容、教材の量や質、講師の進め方などについて満足度をたずねることで、今後の改善点を把握することができます。

研修の実用性について

この項目では、参加メンバーが社員研修で学んだ内容を、実際の業務や日常の活動において、どれだけ応用できるかをたずねます。社員研修と実務を結びつけて考えることで、業務に役立つ研修だったかを評価します。

社員アンケートはレポートにまとめて経営者に報告する

社員研修は、事前アンケートと事後アンケートをそれぞれ集計した上で、両者を対比してレポートにまとめます。こうすることで、参加メンバーの期待を満たした研修ができたかどうかがわかります。

作成したレポートは経営者に渡して研修成果を報告します。さらに、レポートは社内保管しておき、今後の社員研修の質向上や効果向上の改善のために役立てます。

まとめ

今回は、社員研修アンケートに焦点を当てて、ご説明してみました。社員研修には、事前アンケートと事後アンケートがあります。できれば、両方とも実施することが望ましいです。

事前アンケートと事後アンケートを対比することで、実施した社員研修が参加メンバーの期待に応えられたのかどうかを判断できるからです。各々のアンケートに盛り込む項目は、よく考えて作成する必要があります。

できるだけ簡潔で答えやすい質問になるように、オープンエンドの質問や複数選択肢の質問、評価尺度の使用など、適切な種類の質問を組み合わせて作成します。

オープンエンドの質問とは、制約を付けずに自由に回答してもらう質問のことですが、研修への要望などに関して、オープンエンドの質問を必ず設定しておくことが望ましいです。

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