社員研修で2年目社員の特徴と研修の進め方|社員研修ドットコム

社員研修で2年目社員の特徴と研修の進め方についてご説明します。2年目社員は、新入社員とはどんな点が違うのでしょうか?最近の傾向として、就職後に短期間での離職が増えています。離職を防ぐためにも、2年目社員を対象とした社員研修を実施する必要があります。

社員研修で2年目社員の特徴と研修の進め方

2年目社員

2年目社員の特徴と、社員研修で2年目社員を対象とした場合、どのように研修を進めればよいかについて、7項目に分けて詳しくご説明します。

2年目社員の特徴は何か

2年目社員は、入社後の経験を通じて、入社当初よりも、仕事に対してよりプロフェッショナルな態度で臨むようになっています。チームおよび自分の役割への理解度や貢献度も高まっていると思われます。自分の業務に関する新しいスキルや知識もある程度は習得しています。

また、2年目社員は、チームの一員として、ある程度はチームに貢献することができます。問題解決能力も高まっており、他のメンバーの指導を受けたり、協力しながら解決策を考えることができます。 新入社員の頃に比べて、少しずつチームの戦力となりつつある段階です。

2年目社員と新入社員の違い

新入社員が業務や組織ルールに慣れるのに精いっぱいな段階であるのに比べて、2年目社員は会社の業務や文化に少しずつ慣れてきています。また、新入社員はスキルを磨きながら学習している段階であるのに比べて、2年目社員はある程度は使いこなせるようになっています。

そして、新入社員はまだ業務の効率的な進め方を学んでいる段階であるのに比べて、2年目社員は優先順位のつけ方や仕事の進め方など、ある程度の自己管理ができるようになっています。周囲とのコミュニケーション能力や責任感なども少しずつ成長してきています。

2年目社員の社員研修では目標を明確にする

社員研修において2年目社員を対象にする場合は、1年間を振り返って、自分ができたことできなかったことなどを整理させて、2年目社員としての目標を明確にすることが大切です。自分自身の振り返りと新たな目標を踏まえた上で、社員研修に参加させるようにします。

また、事前に参加メンバーから2年目社員の目標と研修に期待することなどの情報を集めておいて、それを取り入れて社員研修カリキュラムを作成するとよいでしょう。これにより、いまの2年目社員が何を求めているのかがわかり、社員研修の焦点が明確に定まるはずです。

2年目社員の社員研修への参加意識を高める

参加意識を高める

2年目社員は、新入社員に比べると仕事への意識は高まっているとはいえ、まだ社員研修で意欲的に学んでやろうという意識は低いと思われます。そこまでの段階には達していないのが通常です。それゆえ、社員研修への参加意識やモチベーションを高めるための工夫が必要です。

2年目社員を対象にした社員研修の内容が、参加メンバーから集めた事前情報に基づいて組み立てられていることを告知します。つまり、自分達のための研修と認識させます。その上で、社員研修に参加することのメリットを説明して、自身の成長に対する意識を醸成します。

グループワークを行いチームビルディングを活用する

2年目社員の成長を促すためには、チームワークやコラボレーションのスキルを育成することが重要です。そのためには、2年目社員を対象とした社員研修には、講義だけではなく、できるだけグループワークやチームビルディングの手法を取り入れるようにすることが大切です。

参加メンバー同士の交流や協力関係を促進することで、意見の共有ができたり、相互サポートの意識を高めることができます。こうすることで、2年目社員同士の連携や仲間意識の向上を図ることが可能になります。この横の連帯づくりが、離職率を低めることに繋がります。

身近な問題をテーマにしたディスカッションやロープレの実践

2年目社員研修では、講義で理論を教えるだけでなく、グループディスカッションやロールプレイングなどにより、身近な問題をケーススタディとして、実践的な学びの場を提供することが重要です。新入社員が基礎力をつけるのに対し、2年目は応用力をつけるようにします。

現実の業務シナリオに即した設定のもとで、実際の業務に近い状況での問題解決や意思決定を行うことで、研修内容の理解度が高まる効果が期待されます。これにより、自分が職場で直面している問題解決の糸口がみつかり、2年目での離職率を少しでも防ぐことに繋げます。

フィードバックと評価をきちんと行う

2年目社員の成長を促すためには、研修の進行中や終了後に、参加メンバーに対して、良否をきちんと評価した上で、フィードバックを行うことが重要です。強み・弱みや、今後の成長ポイントを明確に提示します。2年目社員は、まだ自信がないので、これらを期待しています。

また、研修終了後には、参加メンバー自身が自己評価を行う機会も設けるようにします。講師や他のメンバーからのフィードバックを踏まえ、自己の改善点を整理させます。レポート提出させて、継続的な成長と改善を支援していきます。会社からの期待を示すことが大切です。

2年目社員を対象に社員研修を実施するメリット

2年目社員を対象に研修を実施することによって、得られるメリットについてご説明します。

モチベーションと職場満足度が向上する

2年目の社員は、仕事に慣れつつあり、次第に新たなチャレンジを求める時期です。研修を通じて新しいスキルや知識を身につけさせることで、モチベーションが向上し、仕事への満足度も増加します。これにより、長期的な雇用意欲が向上し、離職率の低減が期待できます。

チームワークが強化できる

研修を通じて、2年目の社員にはリーダーシップやコラボレーションを理解させる機会が提供されます。これにより、彼らは自己主導的に業務を進めることができ、同時にチーム全体の連携も強化されます。これにより、組織全体の安定性に寄与し、離職率の低減に繋がります。

組織文化の浸透が図れる

研修を通じて、企業の価値観や文化が社員に浸透しやすくなります。2年目の社員が組織の理念や目標に共感し、それに基づいて仕事に取り組むことで、企業への帰属感が強まります。社会的な結びつきが強化されて、離職率が低減し、組織の一員としての誇りが生まれます。

キャリア開発の機会を与えられる

研修は、社員のスキルや能力の向上だけでなく、キャリアの発展にも寄与します。2年目の社員にとっては、自身のキャリアパスを見つけ、成長するための機会としての研修は非常に重要です。企業のキャリア開発支援の姿勢は、将来への期待感を抱かせ、定着率を高めます。

人材の育成と定着が実現する

2年目の社員に対する継続的な研修は、企業にとって有望な人材を効果的に育成し、固定化させる手段となります。研修プログラムの存在は、社員が将来的な成長と発展を期待できる環境であることを示し、企業組織内での安定的な定着が促進され、離職率が低減します。

まとめ

今回は、社員研修において、2年目社員対象の研修をどう進めればよいのかについてご説明しました。まず、2年目社員の特徴を踏まえて、2年目社員の抱える問題点を明確にすることが大切です。

そして、それを踏まえて、2年目社員の実状に応じた研修内容とします。2年目社員を対象とした社員研修では、講師からの講義で理論を教えることも、もちろん大切ですが、それだけでは不十分です。

できる限り、グループワークやグループディスカッションなどを取り入れて、2年目社員同士のコミュニケーションや連携を図れるような場を提供します。仲間同士で、身近な問題を討議することにより、離職率の低減につなげられる可能性があります。

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