社員研修でクリティカルシンキング研修を実施するときの研修内容|社員研修ドットコム

社員研修でクリティカルシンキング研修を実施するときの研修内容についてご説明します。クリティカルシンキングは、批判的思考と訳されますが、単なる批判ではなく、物事を多角的に見て本質を見抜く思考法です。社員の意思決定スキルを向上させるために非常に重要です。

社員研修でクリティカルシンキング研修を実施するときの研修内容

クリティカルシンキング

社員研修でクリティカルシンキングをテーマに研修を実施するときの研修内容について、7項目に分けて詳しくご説明します。

クリティカルシンキング研修で基本概念を教える

クリティカルシンキング研修では、クリティカルシンキングの基本概念を教えます。クリティカルシンキングは、問題解決と意思決定の基本的なスキルです。このスキルは、問題を多角的に見て正確に認識し、データや情報を収集し、それを論理的に分析する能力を包括します。

研修内容としては、クリティカルシンキングの基本として、問題の定義、情報収集、情報の評価、仮説の立案、及び最終的な意思決定のプロセスについて学びます。参加メンバーに、クリティカルシンキングのステップを理解させ、実践させることが重要です。

クリティカルシンキング研修でロジカルシンキングを教える

クリティカルシンキング研修では、ロジカルシンキングを教えます。ロジカルシンキング(論理的思考)とは、主張や提案を正当化するために証拠を使用し、論理的に説得力のある議論を構築する思考法のことです。論理的思考は訓練を要するスキルであることを強調します。

研修内容としては、社員に論理的な思考の重要性を説明し、証拠に基づいた意思決定を行う方法を示します。論理的な思考には、事実と意見を区別し、論理的な構造で情報を整理することを含みます。また、帰納的思考と演繹的思考の違いについても説明します。

クリティカルシンキング研修で前提の検証について教える

クリティカルシンキング研修では、前提の検証について教えます。前提の検証は、クリティカルシンキングにおいて偽りの前提を避けるための重要なステップです。社員には、情報や意見の背後にある前提を検証する能力を身につけさせる必要があります。

研修内容としては、信頼性のある情報源からの情報を識別し、検証する方法を教えます。そして、偏見やステレオタイプが判断に与える影響について検討します。前提を検証するプロセスは、クリティカルシンキングの根幹を成すものであることを理解させます。

クリティカルシンキング研修で問題の適切な定義について教える

問題

クリティカルシンキング研修では、問題の適切な定義について教えます。問題を正確に定義することは、クリティカルシンキングのスタートです。問題の適切な定義は、解決策を見つけるための基本的なステップであり、曖昧な問題定義は誤った結論につながる可能性があります。

研修内容としては、問題が何であるかを明確に定義し、必要な範囲を正確に特定するスキルを教えます。そして、そのためのフレームワークを提供します。問題の本質を見極め、関連する要因を考慮に入れて問題を正確に定義することがいかに重要かを理解させます。

クリティカルシンキング研修で多面的視点の重要性を教える

クリティカルシンキング研修では、多面的視点の重要性を教えます。クリティカルシンキングには、異なる視点を統合し、包括的な理解を築く能力が求められます。異なる意見や専門知識を組み合わせて問題に対処し、狭い視野での解決策を回避することが重要です。

研修内容としては、他の人や部門と協力して異なる視点を収集し、問題をより包括的に分析する方法を学びます。また、エンパシーの重要性も強調し、他のステークホルダーの視点を理解した上で、それに基づいて意思決定を行う方法についても理解します。

クリティカルシンキング研修で批判的な質問のスキルを教える

クリティカルシンキング研修では、批判的な質問のスキルを教えます。クリティカルシンキングには、質問のスキルが不可欠です。効果的な質問スキルは、コミュニケーションと協力のプロセスを向上させ、チーム内でのクリティカルシンキングの実践にも役立ちます。

研修内容としては、情報や提案に対して批判的な質問を繰り出して、深く掘り下げて議論できるようにする方法を教えます。これにより、参加メンバーは、情報や提案の信頼性を検証し、矛盾や不明瞭な点を特定できるようになります。

クリティカルシンキング研修でインフェレンスについて教える

クリティカルシンキング研修では、インフェレンスについて教えます。インフェレンスとは、与えられた情報から推論を導き出す能力のことです。インフェレンスのスキルを磨くことで、情報不足の状況でも合理的な意思決定を行う能力を高めます。

研修内容としては、不完全な情報から論理的に推論を行う方法を教えて、仮説を立てるスキルを向上させます。これには、情報の補完、パターンの識別、および結論の導出を含みます。参加メンバーに、クリティカルシンキングを用いた効果的な意思決定プロセスを理解させます。

まとめ

冒頭でも述べましたが、クリティカルシンキングは、批判的思考と訳されることが多いのですが、単なる批判を意味するのではなく、物事を多角的に見て本質を見抜く思考法というのが正しい定義です。

この「物事を多角的に見る」というのは、ビジネスにおいて問題解決や意思決定をするために、極めて重要な考え方です。日本企業の最大の課題である生産性の低さは、過去の成功体験に基づいた慣習的な考え方や、一面的な見方から脱却できないことに原因があります。

そのために、社員にクリティカルシンキングを学ばせることで、時代の変化から取り残されていた、社内の悪しき慣習を取り除き、新ルールを構築できる可能性が高まります。古参社員の頭の中を柔軟にさせなければなりません。

クリティカルシンキング研修は、社員の問題解決力や意思決定スキルを向上させるために不可欠です。研修内容は、クリティカルシンキングの基本概要、論理的思考、前提の検証、問題の定義、多面的視点、批判的な質問、インフェレンスなどです。

これらの要素を徹底的に教え、社員がクリティカルシンキングスキルを習得し、組織全体にポジティブな影響をもたらすようにします。クリティカルシンキングのスキルは、個人の成長と組織の成功に欠かせないものです。

これにより、社員はより効果的な問題解決と意思決定を行うスキルを習得し、企業組織全体の業績向上に貢献できるようになるでしょう。

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