社員研修でディベート研修を実施するときの研修内容|社員研修ドットコム

社員研修でディベート研修を実施するときの研修内容についてご説明します。ディベートは、特定のテーマに関して肯定と否定の立場に分かれて意見を言い合い勝敗を決める討論のことです。研修を行うことで、瞬時の判断力や、的確な発言力などが身につきます。

社員研修でディベート研修を実施するときの研修内容

ディベート

社員研修でディベートをテーマに研修を実施するときの研修内容について、7項目に分けて詳しくご説明します。

ディベート研修でディベートの基本概念について教える

ディベート研修では、最初にディベートの基本概念について教えます。ディベートの基本概念は、議論のスキルを向上させる出発点です。ディベートの目的は、異なる意見を対立させることではなく、問題を深く探求し、理性的な議論を通じて解決策を見つけることです。

研修内容としては、ディベートの目的、ルール、スタイル、そしてなぜディベートが重要なのかを説明します。ディベートの基本ルールとして、発言時間、発言順序、禁止事項などを学びます。ディベートスタイル(方針論争、価値観論争、事実論争)についても理解します。

ディベート研修で論点の設定と構築について教える

ディベート研修では、論点の設定と構築について教えます。ディベートの成功は、適切な論点の設定と構築にかかっているからです。論点の構築には、主張と証拠を支えるロジカルな論理構造が含まれます。論点が適切に設定されない場合、ディベートは混乱しやすくなります。

研修内容としては、参加メンバーに、明確で魅力的な論点を見つけて、それを効果的に構築する方法を指導します。論点を選定する際には、トピックの関心度、論点の重要性、および証拠の入手可能性などを考慮して行う必要があることを学びます。

ディベート研修で証拠と論拠の収集について教える

ディベート研修では、証拠と論拠の収集について教えます。ディベートは信頼性のある証拠と論拠に基づいて行われます。それゆえ、ディベートを行うにあたっては、いかに信頼性のある証拠を集めるかが重要です。その証拠を論拠として主張を展開するのです。

研修内容としては、信頼性のある情報源を識別し、データを収集し、統計情報を分析する方法を教えます。これには、ウェブサイト、専門家の証言、研究論文などの情報源の評価が含まれます。収集した証拠を論拠として構築し、強力な主張を行うためのスキルを育成します。

ディベート研修で効果的な弁論技術について教える

弁論技術

ディベート研修では、効果的な弁論技術を教えます。弁論技術は、ディベートの中核となります。弁論技術を向上させることは、ディベートに成功するために不可欠です。クリアで聞きやすい発声、自信を持って主張を述べる力、聴衆を引き込む語り口などが重要です。

研修内容としては、参加メンバーに、声の使い方、トーン、ペース、ジェスチャー、および表現力についての指導をします。参加メンバーが魅力的なスピーカーとしてのスキルを向上させて、聴衆や審査員などに強い印象を与えられるように育成します。

ディベート研修で反論や反駁について教える

ディベート研修では、反論や反駁について教えます。ディベートにおいては、他のメンバーの意見に対する効果的な反論や反駁のスキルを習得することが不可欠です。ディベートでは、自分の主張をするだけでなく、相手の主張に対して、論拠を持って切り返すことが重要です。

研修内容としては、相手の主張を分析し、欠陥を特定し、それに対する反論や反駁を構築して、自らの主張を展開する方法を教えます。具体的には、論理的な論拠、反証の提供、および対立する立場を論理的に攻撃するスキルなどを学びます。

ディベート研修で構造化された議論について教える

ディベート研修では、構造化された議論について教えます。ディベートに成功するためには、ディベートの進行を整理し、効果的な議論を展開するための論理的な構造化をしなければなりません。ディベートは、立論、反対尋問、反駁、最終弁論で構成されます。

ディベートの構造は、導入、論点の提示、証拠の提示、反論や反駁、結論などの要素から成り立ちます。研修内容としては、ディベートの構造要素を組み合わせて、論理的な議論の流れを確立し、説得力のある強力なディベートケースを構築する方法を学びます。

ディベート研修でチームディベートについて教える

ディベート研修では、チームディベートについて教えます。チームディベートとは、個人対個人ではなく、チーム対チームでディベートを行うことです。ビジネスには、チームディベートのスキルが必要です。チームディベートでは、協力と連携が不可欠です。

研修内容としては、チームメンバーと協力して効果的なディベートを進める方法を理解させます。具体的には、役割分担、情報共有、相互サポート、お互いの強みを最大限に活用して、強力なチームケースを構築するスキルを学びます。

まとめ

冒頭で述べた通り、ディベートは、特定のテーマに関して肯定と否定の立場に分かれて意見を言い合い勝敗を決める討論のことです。社員研修でディベートを学ぶことが、なぜビジネスに役立つのでしょうか?

社員研修でディベートを学ぶと、論理的に考える能力、瞬時に判断する能力、批判的に思考する能力、短時間で的確な主張をする能力などが身につくと考えられます。これらの能力は、仕事の様々な場面で必要とされることが多いからです。

例えば、会議の議題が一方的な意見だけで決まりそうになったときに、敢えて反対の立場から意見を述べることで、ディベートを挑み、その案件をより深く検討してから、結論を考えることが可能になります。

こうすることによって、その案件を実行する前に、リスク対策などをより慎重に準備することができる可能性が高まります。ディベートをすることにより、批判のための批判ではなく、創造的な批判ができるようになるのです。

顧客と議論することは望ましくありませんが、顧客から無理難題をもちかけられたとき、ディベートをするつもりで瞬時に反論を思い浮かべられる能力は必要です。実際の言い方は、相手の立場を尊重して、ソフトに表現することが求められます。

これらは、ほんの一例ですが、ディベート研修を受けることで、ビジネスマンとして一段上の思考法を身につけることができるようになります。つまり、ビジネスマンとして思考の幅と奥行きが広がり、交渉力が向上するのです。

それゆえに、社員研修のテーマとして、ディベート研修のニーズが根強いのです。日本人はディベートが苦手と言われていますが、きちんと理論を覚えて、訓練することで、誰でもディベート能力を高めることが可能です。

ディベート研修の内容は、ディベートの基本概念、論点の設定と構築、証拠と論拠の収集、効果的な弁論技術、反論や反駁、構造化された議論、チームディベートなどです。

これらの項目は、ディベートスキルを向上させ、効果的なコミュニケーションや議論の能力を高めるのに役立ちます。参加メンバーがこれらのスキルを習得し、ディベートのプロセスを理解することで、より効果的なコミュニケーションと議論の能力を向上させるでしょう。

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