社員研修でラテラルシンキング研修を実施するときの研修内容|社員研修ドットコム

社員研修でラテラルシンキング研修を実施するときの研修内容についてご説明します。ラテラル(lateral)は横方向の意味ですが、ラテラルシンキング(lateral thinking)は水平思考と訳されることが多いです。物事を見る角度を変えて、自由に発想を広げることを意味します。

社員研修でラテラルシンキング研修を実施するときの研修内容

ラテラルシンキング

社員研修でラテラルシンキングをテーマに研修を実施するときの研修内容について、7項目に分けて詳しくご説明します。

ラテラルシンキング研修で基本概念を教える

ラテラルシンキング研修では、最初にラテラルシンキングの基本概念を教えます。ラテラルシンキングは、従来のワンパターンの思考法から脱却して、新たな視点から問題を捉えて考え、新しいアイデアや解決策を見つける思考法のことです。創造性を高める思考法です。

人々は問題に対して伝統的なアプローチを取りがちですが、ラテラルシンキングは異なる角度から問題を捉え、予想外の結論に導くための技術です。研修内容としては、この概念を理解することで、参加メンバーは創造性を引き出し、新しいアイデアを育てる方法を習得します。

ラテラルシンキング研修で創造性の促進について教える

ラテラルシンキング研修では、創造性の促進について教えます。創造性を促進するためには、環境、心構え、および具体的な方法を考慮する必要があります。環境は創造的なアイデアが生まれる場を提供する必要があり、自由な発想を奨励する文化を醸成することが含まれます。

研修内容としては、まずラテラルシンキングの心構えを教えます。具体的には、常に新しいアプローチを模索し、失敗を恐れずにリスクを取る姿勢です。そのために、アイデアの結びつけ方や異なる視点からのアプローチを探求し、アイデアの質を高めるプロセスを学びます。

ラテラルシンキング研修で問題発見と問題解決スキルを教える

ラテラルシンキング研修では、問題発見と問題解決スキルを教えます。なぜならば、問題を正確に特定し、定義するスキルも研修の一環として位置づける必要があるからです。ラテラルシンキングは、問題解決スキルを向上させるための効果的な手法を提供する思考法です。

研修内容としては、参加メンバーは、問題を特定し、その問題を分解し、異なる視点からアプローチし、アイデアを探求する方法を学びます。このプロセスは、既存の課題やプロジェクトに適用されることで、新しいアイデアや解決策の創出に役立つことを理解します。

ラテラルシンキング研修で問題の再定義について教える

問題の再定義

ラテラルシンキング研修では、問題の再定義について教えます。問題を再定義するスキルは、ラテラルシンキングの核心です。ここで、問題の再定義とは、一旦定義した問題をさらに深掘りして、改めて定義し直すことを意味しています。このように深掘りすることが重要です。

研修内容としては、参加メンバーは、与えられた問題を異なる角度から再評価し、新しい情報や視点を取り入れる方法を学びます。こうすることにより、問題の本質をより深く理解し、より創造的なアプローチを見つけ出す能力が高まります。これが創造性や革新に繋がります。

ラテラルシンキング研修でアナロジーの活用について教える

ラテラルシンキング研修では、アナロジーの活用について教えます。アナロジーは、類推と訳されます。アナロジーとは、ある事柄をもとに他の事柄をおしはかって考えることを意味します。アナロジーは、新しいアイデアを発見するための強力な思考ツールとなります。

研修内容としては、参加メンバーは、他業界や他分野などからアイデアを取り入れて、それらを自分たちの課題に適用する方法を学びます。このように、これまでの既成概念以外のものとの比較を通じて類推することにより、これまでになかった革新的な発想が促進されます。

ラテラルシンキング研修でクリティカルシンキングを教える

ラテラルシンキング研修では、クリティカルシンキングを教えます。クリティカルシンキングは、論理的かつ構造的に思考するパターンのことです。ラテラルシンキングの一部として、クリティカルシンキングを促進するスキルも研修の一環として教えることが大事です。

研修内容としては、参加メンバーは、情報の信頼性を評価し、アイデアや提案を論理的かつ構造的な視点から、客観的に評価する方法を学びます。このスキルは、ラテラルシンキングによる創造的なアイデアを評価して、実行可能なものを選別する際に必要なステップとなります。

ラテラルシンキング研修でチームでのラテラルシンキングを教える

ラテラルシンキング研修では、チームでのラテラルシンキングを教えます。なぜならば、ラテラルシンキングは個人だけでなく、チームでの活動にも適用されるからです。実際の仕事はチームで行うことが多いのでチーム全体で行うラテラルシンキングは非常に重要です。

研修内容としては、参加メンバーは、チーム内でのラテラルシンキングの重要性を理解し、協力して異なる視点からアイデアを出し合い、最適な解決策を見つけ出す方法を学びます。コミュニケーションと協力が、チームでのラテラルシンキングのスキル向上に不可欠です。

社員研修でラテラルシンキング研修を実施するメリット

社員研修でラテラルシンキングをテーマに研修を実施することにより得られるメリットを、主要な5ポイントに絞ってご説明します。

創造性とイノベーションが促進される

ラテラルシンキングは、慣習的な発想を超えて新たなアプローチやアイデアを生み出す手段です。社員がラテラルシンキングのスキルを向上させることで、企業は創造的で革新的な問題解決策や製品のアイデアが生まれやすくなります。

柔軟性と適応力が向上する

ラテラルシンキングは、新たな情報や視点にオープンであることを要求します。社員がこのスキルを身につけることで、変化への適応力が向上し、急激な市場変化や競合の動向にも迅速に対応できるようになります。企業は瞬時の変化に対処できるようになります。

問題解決の効率が向上する

ラテラルシンキングは、伝統的な問題解決アプローチにとらわれない発想を促進します。これにより、企業は複雑な課題に対してより迅速かつ効果的な解決策を見つけやすくなります。効率的な問題解決は業務プロセスの改善にも寄与します。

チームの協力と協働が向上する

ラテラルシンキングのスキルを共有する社員は、異なるバックグラウンドや専門知識を持つ同僚とも円滑にコミュニケーションできます。異なる視点からのアイデアを尊重し合うことで、チーム全体の協力と協働が向上し、効果的なチームワークが生まれます。

組織文化が活性化する

ラテラルシンキングの導入は、組織全体のイノベーション志向を醸成する助けとなります。社員が柔軟で非伝統的なアプローチを取ることに慣れると、組織全体がリーダーシップの下で変化に前向きに対応し、新しいアイデアを取り入れる文化が育まれます。

まとめ

一般的に、日本人は画一的な考え方をすることが多く、欧米人などに比べて、独自の視点で考えて、新しいアイデアを発想する能力が低いと言われます。これは、学校教育に問題があると考えられます。

小学校の頃から、正解は一つであり、それ以外は間違いという教育が施されているからです。テストに模範解答を記入できる人が成績が高くて、何でもペーパーテストだけで能力を測定されて大人になったからです。

それに対して、欧米などでは、小学校の頃からディベートやディスカッションを活用した授業が行われ、正解は一つではなく、様々な考え方があるという教育が施されています。この差が社会人になってからも、独創性の能力の差として表れているのです。

今回ご説明しているラテラルシンキングは、この格差を縮めることができる思考法として、注目されています。その意味で、日本企業は、ラテラルシンキング研修を積極的に導入することが必要であると考えます。

ラテラルシンキング研修の内容は、ラテラルシンキングの基本概念、創造性の促進、問題発見と問題解決スキル、問題の再定義、アナロジーの活用、クリティカルシンキング、チームでのラテラルシンキングなどです。

そして、ラテラルシンキングスキルを向上させるためには、実践が欠かせません。参加メンバーは、ブレーンストーミングセッション、クリエイティブな課題の解決、シミュレーション演習などの活動を通じて実践的な経験を積む必要があります。

これらは、研修の中でも行われますが、研修後においても、継続的に実践することが大切です。この実践によって、ラテラルシンキングスキルが企業組織に定着し、日常業務に応用できるようになります。

ラテラルシンキング研修は、従来の思考パターンを超え、創造性と問題解決能力を向上させるための重要なスキルを養うものです。参加メンバーは、異なる視点からのアプローチやアイデアの結びつけ方を学び、チーム全体の能力向上に貢献できるようになります。

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