社員研修でオンボーディング研修を実施するときの研修内容|社員研修ドットコム

社員研修でオンボーディング研修を実施するときの研修内容についてご説明します。オンボーディング研修は新入社員の円滑な組織への適応と成功を支援するために非常に重要です。新入社員のモチベーション向上と早期戦力化を実現して、離職率を低める効果が期待できます。

社員研修でオンボーディング研修を実施するときの研修内容

オンボーディング

社員研修でオンボーディングをテーマに研修を実施するときの研修内容について、7項目に分けて詳しくご説明します。

オンボーディング研修で企業文化と価値観について教える

オンボーディング研修では、最初に企業文化と価値観について教えます。企業文化と価値観の理解は、新入社員が組織に適応し、共鳴するための重要な要素です。具体的には、会社の歴史、使命、ビジョン、および期待される行動規範などを理解させるようにします。

研修内容としては、企業の歴史と背景、なぜその使命とビジョンが重要なのか、およびこれらの価値観が企業内の意思決定や行動にどのように影響を与えるかについて、具体的な事例やストーリーテリングを交えて説明します。社内のルールや文化的な特徴についても解説します。

オンボーディング研修で役割と責任について教える

オンボーディング研修では、役割と責任について教えます。新入社員の役割と責任については、新入社員の日常業務の具体的な内容だけでなく、その仕事が組織の目標とどのようにリンクしているかをわかりやすく説明することが大切です。

研修内容としては、日常業務の具体的な内容、目標の達成方法、他のチームや部門との連携、お客様との関係の構築などについて学びます。新入社員が組織の成功に果たす役割や、他のチームや部門との連携の重要性を強調し、成功の鍵となるスキルや知識の獲得に導きます。

オンボーディング研修でオペレーションとシステムを教える

オンボーディング研修では、オペレーションとシステムを教えます。企業組織内のオペレーションとシステムに関する知識は、新入社員が効率的に仕事をこなすために不可欠だからです。これらを教えることにより、新入社員の早期戦力化を目指します。

研修内容としては、内部プロセス、業務ツールの使い方、データベースへのアクセス方法、情報セキュリティの基本、およびコミュニケーションツール(電子メール、プロジェクト管理ツールなど)の適切な利用法などについて学びます。

オンボーディング研修でチームとコラボレーションを教える

チーム

オンボーディング研修では、チームとコラボレーションを教えます。新入社員がチームに効果的に協力するために、チームダイナミクスとコラボレーションスキルに焦点を当てることが重要です。これらの重要性を強調し、効果的なコラボレーション方法を示します。

研修内容としては、コミュニケーションスキルの向上、チームメンバーとの信頼関係の構築方法を学びます。具体的には、問題解決、意見の共有、対話のスキルなどを学びます。チームへの協力は、多くの場面で重要になることを理解させます。

オンボーディング研修でパフォーマンス評価と成長機会を教える

オンボーディング研修では、パフォーマンス評価と成長機会を教えます。これらを教えることで、新入社員が目標設定とフィードバックの受け入れにどのように参加すればよいかを示します。これらを通じて、個人の成長計画をサポートすることを伝えます。

研修内容としては、具体的な目標設定のプロセス、評価基準、評価の頻度について説明し、フィードバックの受け入れ方や改善への取り組み方を示します。また、トレーニング、スキルの向上、キャリアの発展に向けたリソースやプログラムについて紹介します。

オンボーディング研修で仕事環境と安全について教える

オンボーディング研修では、仕事環境と安全について教えます。新入社員に対しては、職場の安全性に関するルールと規定に従う重要性を強調します。そして、職場の安全性に関するガイドラインや緊急時の対応策を説明し、新入社員の安全意識を高めます。

研修内容としては、火災や災害時の適切な行動、緊急連絡先、避難経路について説明し、安全対策に関連するポリシーや手順を示します。健康と福祉に関するプログラム、ストレス管理の重要性、そして働く環境の改善に関する具体的な事例などを紹介します。

オンボーディング研修でコンプライアンスとエシックスを教える

オンボーディング研修では、コンプライアンスとエシックスを教えます。エシックスとは、道徳や倫理に関する考え方や原則を指す言葉です。ビジネスにおいては、企業倫理や経営倫理を意味します。法的な規制や企業のエシックスポリシーに従うことの重要性を理解させます。

研修内容としては、倫理的な意思決定のプロセス、機密情報の適切な取り扱い、組織の規則と違法行為の報告手順などを学びます。そして、倫理的なジレンマに対処する方法や、法的リスクを最小限に抑えるためのガイダンスも提供します。

まとめ

日本においても、転職市場が拡大して、エージェント会社も増えていることから、魅力のない企業は簡単に見放され、離職率が高まる傾向にあります。もはや新入社員の一斉採用や入社式は時代遅れといわれる時代に突入しています。

企業がいくら多額の資金と時間を費やして、優秀な新入社員を獲得しても、すぐに離職されてしまっては、すべてがムダに終わってしまいます。これを防ぐためには、新入社員の組織への順応を促し、早期に能力を発揮できる機会を提供することが重要です。

このような背景のもとに、徐々に需要が高まってきているのが、オンボーディング研修です。オンボーディング(on-boarding)とは、本来は、「目的地までの飛行機や船に乗る」という意味です。ビジネスにおいては、新入社員を円滑に軌道に乗せるという意味で使われます。

オンボーディング研修は、新入社員が組織に順応し、成果を上げるために不可欠なステップです。オンボーディング研修を実施することで、新入社員の自信を高め、組織に貢献できるようにサポートします。

ちなみに、オンボーディング研修の対象は、新入社員として説明していますが、新入社員には、新卒で入社した社員だけでなく、新規に採用した社員、すなわち転職によって入社してきた社員なども含めて、広義に考えていただければと思います。

オンボーディング研修の内容は、企業文化と価値観、新入社員の役割と責任、オペレーションとシステム、チームとコラボレーション、パフォーマンス評価と成長機会、仕事環境と安全、コンプライアンスとエシックスなどです。

これらの研修内容をご覧いただくとわかる通り、オンボーディング研修は、事前に綿密な打ち合わせをした上で、社内の人が説明する部分と外部講師が説明する部分を役割分担して実施することが望ましいです。

オンボーディング研修は、新入社員の成功を支え、組織にとって有益なメンバーとしての成長を促進するために必要です。オンボーディング研修を実施することで、新入社員は組織に順応し、生産的なメンバーとしての役割を果たす準備ができるようになります。

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