社員研修で問題解決研修を実施するときの研修内容についてご説明します。ビジネスでは、積極的に問題を発見して解決に導くことがとても重要です。この研修では、ビジネス上の問題を解決する手順やポイントについて学びます。
社員研修で問題解決研修を実施するときの研修内容

社員研修で問題解決をテーマに研修を実施するときの研修内容について、7項目に分けて詳しくご説明します。
問題解決研修で問題解決の基本概念とプロセスを教える
問題解決研修では、最初に問題解決の基本概念とプロセスを教えます。基本概念とは、問題とは何か、問題をどのように定義すればよいかなどを意味します。また、プロセスとは、問題発見から問題解決までの全体の過程のことです。
研修内容としては、問題を明確に定義すること、問題に関する情報を収集し整理すること、可能な解決策を考案すること、その中から最適なものを選択すること、選択された解決策を実行し、その結果を検証することなど、問題解決の全体の過程を理解させます。
問題解決研修で問題の分析と要因特定について教える
問題解決研修では、 問題の分析と要因特定について教えます。問題を発見したら、その問題を分析して、なぜその問題が生じたのか、主要な要因を特定することが大切です。
研修内容としては、参加メンバーに、問題が起こる背後にある根本的な要因を理解するために、さまざまなツールや手法を使用する方法を教えます。例えば、フィッシュボーンダイアグラムを使って、問題の要因を分類し、原因と結果の関係性を可視化する方法などです。
問題解決研修で創造的思考とアイデア発想について教える
問題解決研修では、創造的思考とアイデア発想について教えます。問題を解決するためには、創造的思考とアイデア発想が不可欠だからです。これらの能力は、本人のセンスに影響される面もありますが、研修を通じて高めることも可能です。
研修内容としては、マインドマップやブレインストーミングなどのテクニックを用いて、多くの異なるアイデアを生み出す方法を学びます。参加メンバーは、従来の枠組みにとらわれずに、新しい視点やアプローチを取り入れるトレーニングを受けます。
問題解決研修で解決策の評価と選択について教える

問題解決研修では、解決策の評価と選択について教えます。解決策のアイデアは、できるだけ自由に数多く発想することが望ましいのですが、次のステップとして、アイデアに優先順位をつけなければなりません。
研修内容としては、提案された解決策を評価し、適切で優先順位の高い解決策を選択する方法を教えます。定量的な評価指標や定性的な視点からの評価方法を学び、リスクと利益をバランスさせながら最適な選択を行えるようにします。
問題解決研修でチームによる問題解決について教える
問題解決研修では、チームによる問題解決について教えます。業務はチームで遂行することが多いので、個人での問題解決だけでなく、チーム内で問題を解決するためのスキルを養うことが重要です。
研修内容としては、適切なコミュニケーション方法やディスカッションの進め方を学びます。そして、異なる視点や専門知識を持つメンバーと協力して効果的な解決策を見つける能力を強化します。また、意見の違いを調整し合意形成を図る方法も学びます。
問題解決研修でエスカレーションと報告について教える
問題解決研修では、エスカレーションと報告について教えます。エスカレーションとは上司に対応を任せたり、指示を仰いだりすることです。大きな問題や自分の手に負えない問題は、できるだけ早い段階で上司に相談することが大切です。
研修内容としては、エスカレーション手順を学びます。適切なタイミングと方法で問題を報告し、適切な情報を提供するスキルを習得します。円滑なコミュニケーションを通じて、問題を早期に共有化し、進捗を報告する方法について理解を深めます。
問題解決研修で問題解決策の実行とフォローアップについて教える
問題解決研修では、問題解決策の実行とフォローアップについて教えます。解決策を選択したら、速やかに実行に移す必要があります。そして、実行の成果があがったかどうか検証することも必要です。
研修内容としては、選択した解決策を実行するための計画の立て方や実行プロセスの管理方法を学びます。目標の設定、スケジュールの策定、リソースの管理など、効果的な実行をサポートするスキルを養います。実行後の結果を評価し、改善策を導入するサイクルも学びます。
まとめ
問題解決は、トヨタのカイゼンに見られるように、社員一人ひとりが取り組むボトムアップの手法です。したがって、トップが問題解決に取り組むことが重要だと宣言しても、すぐに効果は見られないでしょう。
問題解決とひとことで言っても、実際に何から手をつけてよいかわからないという社員も多いからです。それゆえ、問題解決の全体のプロセスをしっかりと理解させて、各ステップを着実に実行させることが大切です。
社員に問題解決の重要性と、その手法を理解させるためには、全社員を対象に問題解決研修を実施する必要があります。一度に大勢を対象に研修を行うと効果が薄れるので、適切な人数にグループ分けして、順番に行っていくとよいでしょう。
問題解決研修では、基本的な問題解決のステップから始まり、分析、アイデア発想、評価、チームワーク、エスカレーション、実行、個人発展までのさまざまな側面がカバーされます。
参加メンバーは、個人としてもチームとしても効果的な問題解決者としてのスキルと知識を習得します。また、研修を通じて問題解決プロセスを理解し、現実の課題に対して戦略的かつ創造的なアプローチを取る能力が向上します。
また、問題解決能力の向上は継続的な学習と成長に依存します。研修終了後も、自己学習のスキルや情報の収集方法、フィードバックの受け入れと活用方法などをフォローする仕組みを作ることが大切です。
企業全体として、問題解決の経験を通じて得た知識とスキルをフィードバックし、次回の課題に向けて改善するサイクルを確立していくことが望まれます。
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